スマホを見ると首が痛いのはなぜ?スマホ首・首こりの原因と改善方法
スマホを見ると首が痛いのはなぜ?スマホ首・首こりの原因と改善方法
ハリココ鍼灸治療院/整体院 垂水駅前院の松本です。
「スマートフォンを長く見たあと、首を上げると痛い」
「夕方になると首の後ろがガチガチになっている」
「首だけでなく肩まで重くなってくる」
「スマホ首やストレートネックなのではないかと心配している」
このようなお悩みはありませんか。
スマートフォンは、現在の生活になくてはならないものになっています。
連絡を取る。
ニュースを見る。
SNSを見る。
動画を見る。
買い物をする。
地図を見る。
仕事のメールを確認する。
電車の時間を調べる。
一台のスマートフォンで、さまざまなことができます。
その一方で、気付かないうちに一日の中で何時間も下を向いているという方も少なくありません。
例えば朝。
目覚ましを止め、そのまま布団の中でスマートフォンを見る。
通勤中。
電車の中でSNSやニュースを見る。
仕事中。
パソコンを使いながら、連絡が来るたびにスマートフォンを確認する。
昼休憩。
食事をしながら動画やSNSを見る。
帰宅中。
再びスマートフォンを見る。
自宅。
ソファに座って動画を見る。
就寝前。
布団へ入ってからスマートフォンを見る。
こうして一日を振り返ると、「スマートフォンを使っている時間」以上に、首を下へ向けている時間そのものが長くなっていることがあります。
しかも、首への負担はスマートフォンを使っている時間だけで決まるわけではありません。
日中に何時間もパソコンを使用している方であれば、
パソコン
↓
スマートフォン
↓
パソコン
↓
スマートフォン
という生活になり、首を大きく動かす機会が非常に少なくなることがあります。
「仕事では仕方がないから、休憩中にスマホを見ている」
という方も多いでしょう。
しかし、頭や首の姿勢という観点では、身体にとって十分な休憩になっていない場合があります。
「スマホ首」という正式な病名があるの?
インターネットやテレビなどで、
「スマホ首」
という言葉を目にする機会が増えました。
一般的には、スマートフォンを見る際に頭が前へ出たり、下を向いた姿勢が長く続いたりすることで起こる首周辺のお悩みを表現する言葉として使われています。
ただし、「スマホ首」は正式な医学的診断名ではありません。
また、
スマホ首=ストレートネック
と必ずしも同じ意味で考えることもできません。
ストレートネックという言葉は、首の骨である頸椎の配列について説明するときに使われることがあります。
一方、首がつらい原因は骨の形だけで決まるものではありません。
- スマートフォンを見る時間
- パソコン作業
- 頭の位置
- 肩甲骨の動き
- 胸や背中の動き
- 運動習慣
- 睡眠
- 休憩の取り方
など、さまざまな要素が関係します。
そのため、
「ストレートネックだから一生首こりが続く」
と決めつける必要はありません。
まずは現在の生活の中で、首へどのような負担がかかっているのかを確認することが重要です。
なぜ下を向く時間が長いと首がつらくなるのでしょうか?
頭は首の上に乗っています。
正面を向いているときにも、首や肩周辺の筋肉は頭の位置を支えています。
スマートフォンを見るために頭を下へ向けると、首の後ろ側や肩周辺の筋肉は、その位置で頭を支える必要があります。
数十秒程度であれば大きな問題を感じない方でも、その姿勢が、
10分。
30分。
1時間。
さらに一日の中で何度も繰り返されれば、首周辺へ負担が蓄積することがあります。
問題は、
「スマートフォンを使うこと」そのものではなく、同じ姿勢を長時間続けること
です。
スマートフォンを完全に使わない生活は現実的ではありません。
だからこそ、
「どのように見るか」
「何分連続で見るか」
「途中で首を動かしているか」
という視点が重要になります。
首だけではなく肩や肩甲骨までつらくなる理由
スマートフォンを見ているとき、ご自身の肩の位置にも注目してみてください。
スマートフォンを身体の前で持つため、
- 両腕が前へ出る
- 肩が内側へ入りやすい
- 背中が丸くなる
- 頭が前へ出る
という姿勢になることがあります。
この状態では、首だけでなく肩や肩甲骨周辺にも負担がかかる場合があります。
そのため、
「最初は首だけだったのに、最近は肩まで重い」
「肩甲骨の内側まで張るようになった」
という方もいます。
首こりだから首だけを揉むのではなく、肩・肩甲骨・背中まで含めて身体の状態を見ることが大切です。
頭痛まで感じる場合は?
首こりが強い方の中には、
「首がつらくなると頭まで重くなる」
「後頭部周辺に違和感が出る」
といったお悩みを抱えている方もいます。
頭痛にはさまざまな原因があるため、
「首こりがあるから頭痛も必ず首が原因」
と自己判断することはできません。
特に、
- 突然経験したことのない強い頭痛が出た
- 手足のしびれや麻痺を伴う
- ろれつが回りにくい
- 意識がおかしい
- 発熱を伴う
- 頭を強くぶつけたあとに症状が出た
といった場合には、首こりとしてセルフケアを続けるのではなく、速やかに医療機関へ相談することが重要です。
まずはスマートフォンの使用時間を確認してみましょう
「スマホを使いすぎているかもしれない」
と思っていても、実際に何時間使用しているか把握していない方は少なくありません。
まずはスマートフォンのスクリーンタイムなどを確認してみましょう。
例えば一日4時間使用していた場合、
「4時間ずっと悪い姿勢だった」
と単純に判断するわけではありません。
重要なのは、
いつ、どこで、どのような姿勢で使用しているか
です。
特に確認したいのは、
- 起床直後
- 通勤中
- 昼休憩
- 帰宅後
- 就寝前
です。
「仕事以外の時間はほとんどスマートフォンを見ていた」
ということに気付く場合もあります。
首こり対策の第一歩は、スマートフォンを捨てることではありません。
自分がどのくらい、どのような姿勢で使っているのかを知ることです。
ハリココ鍼灸治療院/整体院にもこのようなご相談があります
首のお悩みでは、
- スマートフォンを長時間見ると首がつらい
- デスクワーク後に首が動かしにくい
- 首から肩まで重い
- 下を向いたあと顔を上げると首が気になる
- 朝より夕方のほうが首こりが強い
- 肩甲骨周辺まで張っている
- ストレートネックと言われたことがある
- 首を揉んでもすぐ元へ戻る
- 慢性的な首こりを繰り返している
といったご相談があります。
スマートフォンを使わない生活へ変える必要はありません。
仕事でパソコンを使うことも避けられない方が多いでしょう。
だからこそ、現在の生活を続けながら首への負担を減らす方法を考えることが重要です。
この記事ではこのあと、
- スマホ首のセルフチェック
- スマートフォンを見る姿勢
- ストレートネックとの違い
- 首こりにつながる生活習慣
- デスクワークとの関係
- 肩甲骨や胸部との関係
- 仕事中・通勤中にできる対策
- 帰宅後のセルフケア
- やってはいけない首こり対策
- 医療機関へ相談したい症状
- ハリココ鍼灸治療院/整体院での施術
まで詳しく解説していきます。
「スマートフォンを使うたびに首が気になる」
「首こりを仕事だから仕方がないと諦めたくない」
「首を揉むだけではなく、生活習慣から見直したい」
という方は、ぜひ最後までご覧ください。
スマホ首セルフチェック|首への負担が増えていないか確認しましょう
スマートフォンを見ると首がつらくなる場合、
「スマホを使いすぎているから」
だけで終わらせず、普段どのような姿勢で使用しているのかを確認することが大切です。
同じ1時間のスマートフォン使用でも、
椅子へ座り、スマートフォンをある程度高い位置で見る方と、
ソファへ深く座り、顔の下までスマートフォンを下げて見続ける方では、首や肩の使い方が異なります。
まずは、普段の生活を振り返ってみましょう。
このような状態はありませんか?
□ スマートフォンを一日3時間以上見ることが多い
□ 気付くと30分以上連続してスマートフォンを見ている
□ スマートフォンを見るとき顔を大きく下へ向けている
□ スマートフォンをお腹や膝に近い位置で持っている
□ ソファへ深く座ってスマートフォンを見ることが多い
□ ベッドで横になりながらスマートフォンを見る
□ 起床直後からスマートフォンを見る
□ 通勤中はほとんどスマートフォンを見ている
□ 昼休憩もスマートフォンを見続ける
□ 就寝直前までスマートフォンを使用している
□ パソコン作業も一日6時間以上ある
□ 首を後ろへ反らすと動かしにくい
□ 首を左右へ向けたとき動きに差を感じる
□ 首だけでなく肩も重い
□ 肩甲骨の内側まで張っている
□ 夕方になるほど首こりが強くなる
□ 首がつらくなると頭まで重く感じることがある
□ 目の疲れも感じている
□ 運動する時間が少ない
□ 首を揉んでもすぐ元へ戻る
いくつ当てはまったでしょうか。
当てはまる数だけで首の状態を判断することはできません。
しかし複数該当する場合には、首へ負担がかかりやすい生活が長時間続いていないかを振り返るきっかけになります。
スマートフォンを見るときの「頭の位置」が重要です
スマートフォンを見る姿勢で特に確認したいのが、頭の位置です。
試しに今、正面を向いてみてください。
その状態から、スマートフォンを見るときの姿勢を再現してみましょう。
多くの方は、
スマートフォンを身体の前へ持つ
↓
視線を下げる
↓
顎が下がる
↓
頭が前へ移動する
↓
背中も丸くなる
という変化が起こります。
問題は、この姿勢を一度取ることではありません。
電車の中で30分。
昼休憩に30分。
帰宅後に1時間。
就寝前に1時間。
このように一日の中で何度も繰り返されることです。
一回あたりは短時間でも、合計すると数時間になることがあります。
「首だけ下を向いている」とは限りません
スマートフォンを見る姿勢を横から見ると、首だけが曲がっているように感じるかもしれません。
しかし実際には、
- 頭
- 首
- 肩
- 肩甲骨
- 背中
- 骨盤
など、上半身全体の姿勢が変化していることがあります。
例えばソファへ座り、
骨盤が後ろへ倒れる
↓
背中が丸くなる
↓
肩が前へ出る
↓
頭が前へ出る
↓
スマートフォンを見るためさらに下を向く
という姿勢です。
この場合、首だけをまっすぐにしようとしても、身体全体の姿勢が崩れているため維持しにくくなります。
だからこそスマホ首対策では、
「首を正しい位置へ戻す」
だけではなく、
「スマートフォンを見るとき身体全体がどうなっているか」
を確認する必要があります。
ストレートネックなら首こりになる?
「病院でストレートネックと言われました」
「自分もストレートネックだと思います」
というご相談をいただくことがあります。
首の骨である頸椎は、横から見ると一般的に緩やかなカーブがあります。
そのカーブが少なく見える状態について、「ストレートネック」という言葉が使われることがあります。
しかし重要なのは、
画像上の形だけで現在の首こりをすべて説明できるわけではない
ということです。
例えば同じような頸椎の形でも、
ほとんど首に困っていない方もいれば、
首こりを強く感じる方もいます。
そのため、
「ストレートネックだから首こりが治らない」
「骨を元の形へ戻さなければいけない」
と考えすぎる必要はありません。
首の動きや肩甲骨、背中の状態、仕事環境、スマートフォンの使用方法など、変えられる要素へ目を向けることが大切です。
専門用語ミニ解説
頸椎(けいつい)とは?
頸椎とは、首の部分にある7個の椎骨のことです。
上から第1頸椎、第2頸椎……第7頸椎と呼ばれています。
頭を支えながら、
- 上を向く
- 下を向く
- 左右を向く
- 首を傾ける
といった動きに関係しています。
ただし、首の動きは頸椎だけで完結しているわけではありません。
胸椎や肩甲骨、胸郭など上半身の動きも関係します。
そのため首こりがある場合には、首の骨だけを問題として考えないことが重要です。
スマホ首と猫背・巻き肩は関係する?
スマートフォンを見るとき、
両腕を身体の前へ出し、画面をのぞき込む姿勢になることがあります。
この状態が続くと、
「肩が前へ入っている気がする」
「背中が丸くなっている」
と感じる方もいるでしょう。
一般的に「猫背」「巻き肩」と表現される姿勢です。
ただし、
猫背だから必ず首こりになる
巻き肩だから必ず痛みが出る
という単純なものではありません。
重要なのは、その姿勢をどのくらいの時間続けているのかです。
数分スマートフォンを見るだけなのか。
一日の大半をパソコンとスマートフォンで過ごしているのか。
ここには大きな違いがあります。
パソコン+スマートフォンの組み合わせに注意
働く方の場合、スマートフォンだけを見ているわけではありません。
むしろ首への負担を考える際には、パソコンとスマートフォンの合計時間を見る必要があります。
例えば、
9時〜12時 パソコン
12時〜13時 スマートフォン
13時〜18時 パソコン
通勤中 スマートフォン
帰宅後 スマートフォン
という生活です。
本人としては、
「スマートフォンは休憩時間に見ているだけ」
と思っていても、首や目にとっては画面を見る時間が連続しています。
昼休憩には数分だけでも画面から離れ、
- 外を見る
- 少し歩く
- 首を楽な範囲で動かす
- 肩を回す
など、仕事中とは異なる行動を取り入れてみましょう。
眼精疲労があると姿勢が崩れやすいことも
夕方になると、
「スマートフォンの文字が見づらい」
「目の奥が疲れる」
「画面を見ていると目が重い」
と感じる方もいます。
画面が見づらくなると、無意識に顔を近づけることがあります。
すると、
画面へ顔を近づける
↓
頭が前へ出る
↓
首の後ろ側へ負担がかかる
↓
さらに首が重く感じる
という流れになる場合があります。
スマホ首対策では、首だけではなく目を休ませる時間を作ることも大切です。
スマートフォンを持つ「高さ」も確認しましょう
スマートフォンを使用するとき、画面はどの位置にありますか。
膝の近くでしょうか。
お腹の前でしょうか。
胸の前でしょうか。
画面の位置が低いほど、見るために顔を下へ向ける必要があります。
だからといって、
「常に目の高さまでスマートフォンを持ち上げてください」
ということではありません。
腕が疲れてしまえば、その姿勢を続けることは難しいからです。
おすすめなのは、一つの位置で固定し続けないことです。
例えば、
少し高い位置で見る
↓
腕が疲れたらスマートフォンを置く
↓
一度首を動かす
↓
必要になったら再び使用する
というように、姿勢を切り替えます。
スマートフォンの位置を工夫することと、連続使用時間を短くすることをセットで考えましょう。
通勤電車でのスマートフォンにも注意
電車通勤の方では、
「通勤時間が唯一自由にスマートフォンを見られる時間」
ということもあるでしょう。
スマートフォンを見ること自体を禁止する必要はありません。
しかし、30〜60分の通勤時間中ずっと下を向いているのであれば、途中で一度画面から目を離してみましょう。
例えば駅に到着するたびに、
一度顔を上げる
というルールでも構いません。
窓の外を見る。
広告を見る。
首を楽な位置へ戻す。
数十秒でも画面から離れます。
小さな工夫ですが、「通勤時間=ずっと下を向く時間」にしないことが重要です。
ベッドでスマートフォンを見る姿勢にも注意しましょう
就寝前にスマートフォンを見る方は多いと思います。
特に注意したいのが、
- 横向き
- うつ伏せ
- 枕を高くして仰向け
- ベッドへ寝転んだまま長時間動画を見る
といった使い方です。
横向きでスマートフォンを見る場合には、首を左右どちらかへ傾けた状態が続くことがあります。
うつ伏せでは、顔を上げたり左右どちらかへ向けたりする必要があります。
さらに、寝る直前まで長時間画面を見ていると、首を動かさない時間も増えます。
「寝ているから身体を休ませている」と思っていても、首は不自然な位置を維持している場合があります。
首を鳴らす癖はありませんか?
首が重くなると、
「ポキッと鳴らすとスッキリする」
と、自分で首を勢いよくひねる方がいます。
首を自然に動かした際に音が鳴ること自体と、自分で強くひねって繰り返し鳴らすことは分けて考える必要があります。
首がつらいからといって、勢いをつけて大きくひねることはおすすめしません。
首が重い場合には、
- 一度スマートフォンを置く
- 肩を動かす
- 立ち上がる
- 少し歩く
など、まず安全にできる小さな動きから始めましょう。
ケーススタディ(一般例)
30代・デスクワーク中心の女性
仕事では一日7〜8時間パソコンを使用していました。
夕方になると首から肩にかけて重くなり、
「仕事でパソコンを使っているから仕方がない」
と考えていました。
しかし一日の生活を振り返ると、
朝起きて20分スマートフォン。
通勤電車で40分スマートフォン。
昼休憩に45分スマートフォン。
帰宅電車で40分スマートフォン。
自宅でも1〜2時間スマートフォン。
という生活でした。
つまり、仕事でパソコンを使用する時間に加えて、休憩や移動時間にもほとんど画面を見続けていたことになります。
そこで、
「昼休憩の最後10分は画面を見ない」
「電車で2〜3駅ごとに一度顔を上げる」
「帰宅後すぐスマートフォンを見る前に少し身体を動かす」
など、小さなルールを作りました。
このように首こり対策では、
「スマートフォンを何時間使ったか」
だけではなく、
一日の中で首を休ませる時間がどれくらいあるか
を確認することが重要です。
「スマホをやめる」ではなく「使い方を変える」
スマートフォンは仕事や生活に必要な道具です。
そのため、
「首が痛いならスマートフォンを使わなければいい」
という対策は現実的ではありません。
重要なのは、
長時間連続して見ない
画面の位置を工夫する
途中で顔を上げる
肩や背中も動かす
パソコンとスマートフォンの合計時間を見る
ということです。
首がつらくなってから揉むだけではなく、首がつらくなるまでの時間をどのように過ごしているのかを見直してみましょう。
次章ではさらに具体的に、スマホ首・首こりにつながりやすい原因を整理し、首・肩甲骨・胸部・呼吸・眼精疲労・睡眠・運動不足などの観点から詳しく解説していきます。
スマホ首・首こりを悪化させやすい8つの原因
スマートフォンを長時間使っている方でも、全員が同じように首こりを感じるわけではありません。
一日のスマートフォン使用時間が同じでも、
- どの位置で画面を見るか
- 何分連続して使用するか
- パソコン作業がどれくらいあるか
- 途中で身体を動かしているか
- 肩甲骨や背中を動かす機会があるか
- 運動習慣があるか
- 睡眠時間を確保できているか
などによって身体への負担は変わります。
つまり、
「スマホを使っているから首が痛い」
という一つの原因だけで考えるのではなく、スマートフォンを含めた一日の生活全体を見る必要があります。
ここからは、スマホ首や首こりにつながりやすい8つの原因を詳しく見ていきましょう。
1.下を向いている時間が長い
まず確認したいのが、スマートフォンを使用するときの顔の向きです。
スマートフォンを胸より下の位置で持つと、画面を見るために自然と顔が下へ向きます。
問題は一度下を向くことではありません。
例えば、
朝20分
通勤40分
昼休憩30分
帰宅中40分
自宅2時間
スマートフォンを見ているとすれば、合計するとかなり長い時間になります。
さらに仕事でパソコンを使用している方では、画面を見る時間そのものが一日の大部分を占めることがあります。
まずは、
「一日に何時間スマホを使っているか」
だけではなく、
「一日に何時間くらい下を向いているか」
という視点で生活を振り返ってみましょう。
2.頭が身体より前へ出ている
スマートフォンを見るときに起こりやすいもう一つの変化が、頭の位置です。
画面を見ようとして、
顎が前へ出る
↓
頭全体が身体より前へ移動する
↓
背中が丸くなる
という姿勢になることがあります。
頭が前へ出た状態では、首や肩周辺の筋肉がその位置を支え続ける必要があります。
さらにパソコンでも同じ姿勢になっていれば、
仕事中も頭が前
休憩中も頭が前
通勤中も頭が前
という状態になりかねません。
「スマートフォンを見るときだけ姿勢を良くする」よりも、まずは一日の中で頭が前へ出ている時間が長くなっていないか確認することが大切です。
3.肩甲骨をほとんど動かしていない
首こりというと、首そのものに注目しがちです。
しかし、肩甲骨周辺にも首につながる筋肉があります。
スマートフォンを見るときは、腕を身体の前へ出した状態になります。
パソコン作業でも同様です。
つまり一日を通して、
腕を前へ出した姿勢
が非常に長くなることがあります。
その一方で、
- 腕を大きく上げる
- 肩を後ろへ回す
- 肩甲骨を寄せる
- 背中側へ腕を動かす
といった動作はほとんど行わなくなります。
首こりが気になる方は、首を回すことだけでなく、肩や肩甲骨を動かす機会があるかも確認してみましょう。
4.背中・胸まわりを動かす機会が少ない
頭が前へ出た姿勢を改善しようとして、
「顎を引かなければ」
と首だけを意識する方がいます。
しかし、背中が大きく丸まったまま首だけを後ろへ戻そうとしても、楽な姿勢を維持するのは難しい場合があります。
スマートフォンを見る姿勢では、
背中が丸くなる
↓
肩が前へ出る
↓
頭も前へ出る
というように、上半身全体が連動していることがあります。
だからこそ首こり対策では、首だけでなく背中や胸まわりの動きにも目を向ける必要があります。
専門用語ミニ解説
胸椎(きょうつい)とは?
胸椎とは、背骨のうち胸の高さにある12個の椎骨を指します。
首にある頸椎の下から腰椎の上まで続いており、肋骨とも関係しています。
身体をひねる、上半身を起こすなどの動きにも関わります。
スマートフォンやパソコンを使用するときに背中を丸めた姿勢が長時間続けば、胸椎を大きく動かす機会も少なくなります。
首こりがあると首だけを動かしたくなりますが、首と背中は別々に存在しているわけではありません。
首周辺へ負担が集中している方では、背中を含めた上半身全体の動きを確認することも重要です。
5.目が疲れて画面へ顔を近づけている
午前中は問題なく画面を見られていても、午後になると目が疲れてくることがあります。
すると、
「文字が見づらい」
「細かい文章を読むのがつらい」
と感じ、無意識に画面へ顔を近づけることがあります。
スマートフォンだけでなく、パソコンでも同じです。
顔を画面へ近づける
↓
頭が前へ出る
↓
首の後ろ側が緊張する
↓
さらに姿勢が崩れる
という流れにつながる場合があります。
また、集中して画面を見続けていると、休憩を取ること自体を忘れてしまう方もいます。
仕事中には、
首を休ませる時間+目を休ませる時間
をセットで考えてみましょう。
数十秒でも画面から視線を外し、遠くを見る時間を作ることが一つの方法です。
6.スマートフォンを見るときに肩へ力が入っている
スマートフォンを両手で持ち続けていると、腕を身体の前へ維持する必要があります。
ゲームをしている。
長文を入力している。
動画を見ている。
SNSを長時間見ている。
こうした場面では、知らないうちに肩へ力が入っていることがあります。
一度スマートフォンを使用している最中に、
「肩が耳へ近づいていないか?」
確認してみてください。
肩をすくめるような姿勢になっている場合は、一度腕を下ろして肩の力を抜いてみましょう。
スマートフォンを持ち続けること自体も、上半身にとっては一つの作業です。
7.呼吸が浅くなっている
スマートフォンやパソコンへ集中しているとき、
身体を小さく丸めた姿勢になっていることがあります。
さらに仕事中の緊張が加わると、肩へ力が入った状態が続くこともあります。
普段、自分がどのように呼吸しているか意識する機会は少ないでしょう。
そこで仕事の合間に一度、
スマートフォンを置く
↓
身体を起こす
↓
ゆっくり息を吸う
↓
ゆっくり吐く
↓
肩の力を抜く
という時間を作ってみましょう。
深呼吸だけですべての首こりが改善するわけではありません。
しかし、仕事やスマートフォンへ集中している状態から身体を切り替えるきっかけになります。
8.運動不足で首以外も動かしていない
首こりがあると、
「首のストレッチをしなければ」
と考えがちです。
しかし一日の生活を確認すると、首だけではなく身体全体を動かす時間が少ない方もいます。
例えば、
車で通勤
↓
デスクワーク
↓
昼休憩も座る
↓
車で帰宅
↓
ソファでスマートフォン
という生活です。
この場合、
歩く。
腕を振る。
身体をひねる。
階段を上る。
肩甲骨を動かす。
といった基本的な動作自体が少なくなります。
いきなりジムへ通う必要はありません。
まずは、
- 昼休憩に5〜10分歩く
- エレベーターではなく階段を使う
- 帰宅後に少し散歩する
- 買い物では少し多く歩く
など、日常生活の活動量を増やす方法から始めてみましょう。
首こりは「スマートフォンを見ている時間」だけで判断しない
例えばAさんとBさんが、どちらも一日3時間スマートフォンを使っているとします。
Aさんは、
30分使用
↓
歩く
↓
仕事
↓
昼休憩に10分使用
↓
外を歩く
↓
帰宅後に使用
という生活。
Bさんは、
通勤中60分
↓
デスクワーク
↓
昼休憩60分
↓
デスクワーク
↓
帰宅中60分
↓
自宅で使用
という生活。
スマートフォンの使用時間だけを見ると似ていても、身体を動かす頻度には大きな違いがあります。
だからこそ首こり対策では、
「スマホを○時間以内にする」
という数字だけではなく、
画面を見ている時間の途中で、どれくらい身体を動かしているか
にも注目しましょう。
首こりが強くなる時間帯を記録してみましょう
8/18の肩こり、8/19の腰痛でも取り入れた方法ですが、首こりでも時間帯を記録すると生活との関係を整理しやすくなります。
例えば、
8時 首こり 1/10
12時 3/10
15時 5/10
18時 7/10
22時 8/10
というように簡単に記録します。
さらに、
「通勤中に40分スマートフォン」
「午前中に会議2時間」
「昼休憩は外を歩いた」
「午後は資料作成」
「帰宅後に動画を1時間見た」
など、その時間までに何をしていたかを書きます。
数日続けると、
「午後3時頃から毎回首が重い」
「会議が長い日はつらい」
「昼休憩に歩いた日は比較的楽」
「帰宅後にスマホを長く見るとさらに重くなる」
など、ご自身の傾向に気付くことがあります。
「首が痛くなってから」では少し遅いかもしれません
毎日午後5時頃になると首が重くなる方がいたとします。
この場合、
午後5時
↓
首がつらい
↓
首を揉む
という対策だけではなく、
午後3時〜4時頃に一度身体を動かす
という考え方があります。
例えば、
立つ。
少し歩く。
肩を回す。
画面から目を離す。
スマートフォンを置く。
これだけでも構いません。
首がつらくなる前に身体の状態を切り替えます。
症状が出てから毎回対処するのではなく、症状が出る前の行動を変えることが重要です。
ケーススタディ(一般例)
40代・事務職の女性
一日中パソコンを使う仕事で、午後になると首の後ろから肩にかけて重さを感じていました。
特に仕事終わりには首を左右へ動かしたくなり、帰宅後は毎日のように首を揉んでいました。
本人はパソコンが最大の原因だと考えていました。
しかし生活を振り返ると、
朝の通勤でスマートフォン。
昼休憩もスマートフォン。
帰宅中もスマートフォン。
自宅ではソファで動画視聴。
という生活でした。
そこで、
- 通勤中に途中で画面から離れる
- 昼休憩に5分歩く
- 午後3時に一度立つ
- 帰宅後すぐソファへ座らない
という方法を取り入れました。
重要なのは、
「スマートフォンが悪い」と考えるのではなく、画面を見る時間と身体を動かす時間のバランスを見直すこと
です。
首こりの原因を一つに決めつけないことが大切です
首こりについて検索すると、
「ストレートネックが原因」
「猫背が原因」
「スマートフォンが原因」
「眼精疲労が原因」
「筋力不足が原因」
など、さまざまな情報が出てきます。
しかし実際には、
長時間のデスクワーク
+スマートフォン
+頭が前へ出た姿勢
+肩甲骨を動かさない
+眼精疲労
+運動不足
というように、複数の要因が重なっている場合があります。
だからこそ、
「原因を一つ見つければ首こりが解決する」
と考えるのではなく、
自分の生活の中にある負担を一つずつ減らしていくこと
が重要です。
スマートフォンを完全にやめる必要はありません。
パソコンを使う仕事をやめる必要もありません。
現在の生活を続けながら、
首へ負担を溜め込みにくい使い方へ変えていく。
この考え方が現実的な首こり対策につながります。
次章では、さらに実践的な内容として、起床後・通勤中・仕事中・昼休憩・帰宅後・就寝前の6つの時間帯に分けたスマホ首・首こり対策とセルフケアを詳しく解説します。
スマホ首・首こりを軽減するために|1日の時間帯別セルフケア
スマートフォンによる首への負担を減らそうとして、
「寝る前に首をストレッチしています」
「お風呂上がりに肩を回しています」
という方もいらっしゃいます。
もちろん、帰宅後に身体を動かすことは大切です。
しかし、
朝からスマートフォン
↓
通勤中もスマートフォン
↓
仕事ではパソコン
↓
昼休憩もスマートフォン
↓
午後もパソコン
↓
帰宅中もスマートフォン
↓
夜に5分だけストレッチ
という生活の場合、夜だけ対策するよりも、一日の中で首への負担を小分けにリセットするという考え方が重要になります。
ここからは、
起床後・通勤中・仕事中・昼休憩・帰宅後・就寝前
の6つに分けて具体的な対策をご紹介します。
すべてを今日から行う必要はありません。
取り入れやすいものを一つ選んで始めてみましょう。
【起床後】目覚めてすぐスマートフォンを見る習慣を見直す
朝、スマートフォンのアラームを止めたあと、そのままSNSやニュースを見ていませんか。
布団の中でスマートフォンを見る場合、
- 横向きになる
- 枕へ頭を乗せたまま下を見る
- 仰向けでスマートフォンを胸の前に持つ
- 頭だけ少し持ち上げる
などの姿勢になりやすくなります。
起床直後から20〜30分スマートフォンを見る方の場合、一日のスタートから首をほとんど動かさない時間が生まれます。
そこで、アラームを止めたら一度身体を起こしてみましょう。
カーテンを開ける。
洗面所へ行く。
水を飲む。
着替える。
朝食を取る。
その後に必要な情報をスマートフォンで確認します。
スマートフォンを見る時間をゼロにするのではなく、起きた直後から長時間画面を見る流れを一度切ることがポイントです。
朝は首だけではなく身体全体を動かしましょう
起床後に首が重いと、すぐ首をグルグル回したくなるかもしれません。
しかし、朝から勢いよく首を大きく回す必要はありません。
まずは、
両腕を上へ伸ばす。
肩をゆっくり回す。
立って少し歩く。
身体を左右へ軽くひねる。
といった大きな部分から身体を動かします。
首だけを集中的に動かすのではなく、肩・肩甲骨・背中まで含めて上半身を動かすことを意識しましょう。
【通勤中】スマートフォンを見続ける時間を区切る
電車通勤では、
「移動中にニュースを全部確認したい」
「SNSを見るのが通勤時間の楽しみ」
という方も多いと思います。
スマートフォンを見てはいけないわけではありません。
問題は、乗車してから降車するまで30〜60分、一度も顔を上げないことです。
そこでおすすめなのが、使用時間を区切る方法です。
例えば、
10分スマートフォンを見る
↓
一度画面を閉じる
↓
顔を上げる
↓
数分休憩する
↓
必要なら再び見る
という使い方です。
時間を測るのが面倒であれば、
「3駅進んだら一度画面を閉じる」
などでも構いません。
スマートフォンを使うか使わないかではなく、連続して使う時間を短くすることを考えましょう。
スマートフォンを少し高い位置で見る
スマートフォンを膝の近くまで下げると、画面を見るために顔も大きく下へ向きます。
そのため、可能な範囲でスマートフォンの位置を少し高くしてみましょう。
ただし、目の高さでずっと持ち続ける必要はありません。
腕が疲れれば、今度は肩へ力が入ってしまいます。
重要なのは、
スマートフォンの位置を固定しないこと
です。
少し高い位置で見る。
腕が疲れたらスマートフォンを下ろす。
一度使用をやめる。
また必要になったら見る。
このように姿勢そのものを切り替えていきます。
【仕事中】パソコンとスマートフォンを別々に考えない
仕事中にパソコンを8時間使い、スマートフォンを1時間使う方が、
「スマホは1時間しか使っていない」
と考えてしまうことがあります。
しかし、首への負担という視点では、
画面を見ている合計時間
も考える必要があります。
特に、
パソコンで作業
↓
休憩でスマートフォン
↓
再びパソコン
となっている場合、首や目にとってはほとんど休憩になっていないことがあります。
休憩時間には数分だけでも画面から離れてみましょう。
仕事中は30〜60分を目安に一度姿勢を変える
仕事へ集中すると、2時間近く同じ姿勢になっている方もいます。
そこで、一つの目安として30〜60分程度で一度姿勢を変えてみましょう。
例えば、
- 椅子から立つ
- 飲み物を取りに行く
- トイレへ行く
- 肩を回す
- 腕を上へ伸ばす
- 数歩歩く
などです。
5分間の本格的なストレッチをする必要はありません。
10秒でも身体の状態を変えることが大切です。
パソコンのモニター位置も確認しましょう
スマートフォンだけでなく、パソコン環境も首こりに関係します。
確認したいのは、
- モニターが低すぎないか
- 画面が左右へ寄っていないか
- 画面との距離が遠すぎないか
- 小さい文字を見るため顔を近づけていないか
- ノートパソコンをのぞき込んでいないか
などです。
特にノートパソコンでは、画面が低くなりやすいため、長時間使用する方はパソコンスタンドや外付けキーボードなどを利用する方法もあります。
ただし道具を購入する前に、まずは現在の机や椅子で調整できることがないか確認してみましょう。
仕事中にできる「1分首こりリセット」
忙しい方は、1分程度で構いません。
① 画面から目を離す
まずパソコンやスマートフォンを見るのをやめます。
② 椅子から立つ
座っていた姿勢を変えます。
③ 肩をゆっくり5回回す
肩を上げ、後ろへ回して下ろします。
④ 腕を軽く上へ伸ばす
痛みのない範囲で身体を伸ばします。
⑤ ゆっくり呼吸する
息を吐きながら肩の力を抜きます。
これだけです。
一度で首こりをなくすことが目的ではありません。
一日に何度も身体の状態をリセットすることを目的にしましょう。
【昼休憩】スマートフォンだけで60分を使わない
午前中ずっとパソコンを見ていた方が、
昼食を食べながらスマートフォン
↓
食後もSNS
↓
午後から再びパソコン
という過ごし方をすると、画面から離れる時間がほとんどありません。
昼休憩が60分あるなら、そのうち5〜10分だけでも身体を動かしてみましょう。
外へ出る。
コンビニまで歩く。
少し遠いトイレへ行く。
階段を使う。
窓から遠くを見る。
首だけではなく、目や身体全体を仕事モードから一度切り替える時間として昼休憩を活用しましょう。
【午後】首がつらくなる「前」に動く
毎日夕方5時頃から首が重くなるのであれば、5時まで我慢する必要はありません。
例えば午後3時30分〜4時頃に一度身体を動かします。
これは前章でも解説した、
症状が出てから対策するのではなく、症状が出る前に対策する
という考え方です。
「まだ痛くないから大丈夫」
ではなく、
「いつもあと1時間すると首が重くなるから、今動いておこう」
と考えます。
このタイミングを把握するためにも、数日間だけ首こりが強くなる時間を記録してみる方法があります。
【帰宅後】仕事で少なかった動きを取り戻す
一日仕事をして帰宅すると、
「疲れたからソファへ座りたい」
と思うのは自然です。
しかし、
会社で座る
↓
電車でスマートフォン
↓
帰宅してソファ
↓
スマートフォンやテレビ
となると、一日を通して身体を動かす時間が非常に少なくなります。
帰宅後は激しい運動をする必要はありません。
まずは10分程度歩く。
家事をする。
入浴する。
軽く身体を動かす。
など、座る以外の行動を増やしてみましょう。
胸の前をゆっくり伸ばす
スマートフォンやパソコンでは、腕を身体の前へ出している時間が長くなります。
そこで帰宅後には胸の前を軽く伸ばしてみましょう。
壁やドア枠へ片手を添えます。
その状態から身体をゆっくり反対方向へ向けます。
胸の前側に軽い伸びを感じるところで20〜30秒程度保ちます。
反対側も同じように行います。
痛みが出るほど強く伸ばす必要はありません。
肩甲骨をゆっくり動かす
両肩を耳へ近づけるように上げます。
そこから、
後ろ → 下
へゆっくり回します。
5〜10回程度行いましょう。
肩を動かすときに首へ力を入れすぎないことがポイントです。
「肩甲骨を寄せなければ」と無理に胸を反らす必要もありません。
気持ち良く動かせる範囲で行いましょう。
専門用語ミニ解説
肩甲挙筋(けんこうきょきん)とは?
肩甲挙筋は、首の骨と肩甲骨をつないでいる筋肉です。
名前の通り、肩甲骨を上へ動かす働きなどに関係しています。
首から肩甲骨の上側にかけて存在するため、
「首と肩の境目が重い」
「肩甲骨の上側が張る」
と感じる方では、この周辺に負担がかかっている場合があります。
ただし、
「肩甲挙筋が硬いから首こりになった」
と一つの筋肉だけを原因にすることはできません。
頭の位置や肩甲骨、背中の動き、スマートフォンの使用時間なども含めて確認する必要があります。
首を大きくグルグル回す必要はありません
首が重いと、
「首を回せばほぐれる」
と考えて、大きな円を描くように勢いよく回す方がいます。
しかし、強い痛みや違和感がある状態で無理に大きく回す必要はありません。
首を動かす場合には、
正面を向く
↓
痛みのない範囲で左右を見る
↓
正面へ戻す
程度から始めましょう。
特定の方向で痛みやしびれが強くなる場合には、無理に繰り返さないでください。
【就寝前】ベッドをスマホ時間にしすぎない
就寝前のスマートフォンが習慣になっている方も多いでしょう。
特に、
「布団へ入ってからSNSを見る」
「動画を見ながら寝落ちする」
という方では、横向きや仰向けのまま長時間スマートフォンを持つことがあります。
就寝前にスマートフォンを使う場合にも、
時間を決める
という方法があります。
例えば、
「布団へ入ったら10分だけ」
「動画はベッドへ入る前に見る」
など、ご自身で続けやすいルールを作ってみましょう。
首こり対策だけでなく、就寝前の過ごし方そのものを見直すきっかけにもなります。
枕だけでスマホ首を改善しようとしない
首こりがあると、
「枕が合っていないのでは?」
と考える方もいます。
もちろん、寝具が快適な睡眠に関係することはあります。
しかし、
一日8時間パソコン
+通勤中スマートフォン
+昼休憩スマートフォン
+帰宅後スマートフォン
という生活をしている方が、枕だけを変更してすべての首こりを解決しようとするのは現実的ではありません。
枕だけに原因を求めるのではなく、起きている時間の首の使い方も一緒に確認しましょう。
やってはいけない首こりセルフケア
首がつらいほど、
「強く刺激したほうが効きそう」
と思うかもしれません。
しかし、セルフケアでは強さより安全性を優先しましょう。
特に注意したいのは、
- 首を勢いよくひねる
- 首を何度も強く鳴らす
- 痛みを我慢してストレッチする
- 硬い器具で首を強く押し続ける
- しびれがあるのに運動を続ける
といった方法です。
「痛いけれど効いている気がする」
という感覚だけで続けないようにしてください。
セルフケアを習慣化するコツ
セルフケアで難しいのは、方法を覚えることではなく継続することです。
そこで、
スマートフォンを見る前に肩を回す
1時間仕事をしたら立つ
昼食後に5分歩く
帰宅したら10分身体を動かす
入浴後に胸を伸ばす
というように、すでに行っている生活習慣と組み合わせてみましょう。
毎日30分のストレッチを目標にする必要はありません。
むしろ、
1分×数回
のほうが生活へ取り入れやすい方もいます。
ケーススタディ(一般例)
50代・デスクワーク中心の女性
仕事ではパソコンを長時間使用し、通勤中と帰宅後はスマートフォンを見ることが習慣になっていました。
夕方になると首から肩にかけて重くなり、帰宅後に首を揉むことを毎日繰り返していました。
そこで、
朝は起きてすぐスマートフォンを見ない。
通勤中に数駅ごとに画面から離れる。
仕事中は1時間ごとに立つ。
昼休憩に5分歩く。
午後4時頃に肩を回す。
帰宅後はすぐソファへ座らず、先に入浴する。
というように、一日の中へ小さな対策を分散しました。
このように首こり対策は、夜にまとめて行うのではなく、一日の中で首への負担をリセットする回数を増やすことが重要です。
スマートフォンを使いながら首への負担を減らす
スマートフォンを完全にやめる必要はありません。
仕事でパソコンを使うことも避けられないでしょう。
だからこそ重要なのは、
使う → 休む → 動く → また使う
という流れを作ることです。
朝から夜まで画面を見続け、最後に5分ストレッチするだけではなく、
一日の中で何度も身体を動かす。
目を休ませる。
姿勢を変える。
この積み重ねが重要になります。
セルフケアをしてもスマホ首・首こりを繰り返す場合は?
ここまで、スマートフォンを見る姿勢や使用時間、パソコンとの組み合わせ、肩甲骨や背中の動き、日常生活でできるセルフケアについて詳しく解説してきました。
まずは、
- スマートフォンを長時間連続して見ない
- 途中で顔を上げる
- パソコン作業中も定期的に立つ
- 肩や肩甲骨を動かす
- 昼休憩に画面から離れる
- 帰宅後に身体を動かす
- 就寝前のスマートフォン時間を見直す
といった方法を生活へ取り入れてみましょう。
しかし、こうした対策を続けても、
「毎日のように首がつらい」
「仕事が終わる頃には首がガチガチになる」
「首を揉んでも翌日には元へ戻っている」
「首だけでなく肩甲骨周辺までつらくなってきた」
「以前より首を動かしにくくなっている」
という方もいらっしゃいます。
このような場合には、
「スマートフォンを使いすぎたから仕方がない」
と諦めるのではなく、一度現在の身体の状態を詳しく確認することも選択肢です。
首こりでも首だけを確認するわけではありません
今回の記事で繰り返しお伝えしてきたように、スマートフォンを見る姿勢は首だけで作られているわけではありません。
スマートフォンを身体の前で持つと、
腕が前へ出る
↓
肩が前へ移動する
↓
背中が丸くなる
↓
頭が前へ出る
↓
画面を見るため顔を下へ向ける
という変化が起こることがあります。
そのため、首こりがあるからといって、
首だけを揉む
首だけをストレッチする
という対策では十分ではない場合があります。
首だけではなく、
- 肩
- 肩甲骨
- 背中
- 胸まわり
- 腕
- 頭の位置
などを含めて確認することが大切です。
ハリココ鍼灸治療院/整体院ではカウンセリングから始めます
首こりの状態は一人ひとり異なります。
そのため初回には、
- いつ頃から首がつらいのか
- どの場所につらさを感じるのか
- 朝と夕方ではどちらがつらいのか
- 上を向くと痛いのか
- 下を向くと痛いのか
- 左右を向くと痛いのか
- 肩こりもあるのか
- 頭痛などほかのお悩みがあるのか
- パソコンを一日何時間使うのか
- スマートフォンをどれくらい使うのか
- 通勤中はどのように過ごしているのか
- 運動習慣があるのか
- 睡眠時間はどの程度か
などを確認します。
特に今回のようなスマホ首・首こりでは、
「スマートフォンを何時間使うか」
だけでなく、
「パソコンを含めて一日に何時間画面を見ているか」
も重要です。
例えばスマートフォンが2時間でも、パソコンを8時間使用しているのであれば、画面を見る時間は非常に長くなります。
首の動きだけでなく上半身全体を確認します
カウンセリング後は、必要に応じて身体の状態を確認します。
例えば、
- 上を向く
- 下を向く
- 左右を見る
- 首を左右へ傾ける
- 腕を上げる
- 肩を動かす
- 肩甲骨を動かす
- 上半身をひねる
などです。
また、
「右は向けるけれど左は向きにくい」
「首を動かすより先に身体全体が動いている」
「腕を上げると肩周辺につらさがある」
など、動作による違いも確認します。
首こりでは、
どこが硬いか
だけではなく、
どの動きで症状が出るのか
という視点も重要です。
トリガーポイントケア整体
ハリココ鍼灸治療院/整体院では、お身体の状態に合わせてトリガーポイントケア整体を行っています。
首こりの場合でも首だけではなく、
- 首周辺
- 肩周辺
- 肩甲骨周辺
- 背中
- 胸まわり
などを確認します。
例えば、
「首の付け根がつらい」
という方でも、長時間パソコンやスマートフォンを使用して肩が前へ出た姿勢になっている場合には、肩甲骨や背中周辺の状態も確認します。
大切なのは、
痛いところを強く揉めばよい
と考えないことです。
カウンセリングや検査で現在の状態を確認しながら、施術内容を組み立てていきます。
必要に応じて鍼灸施術もご提案します
慢性的な首こりや肩周辺の筋肉の緊張など、お身体の状態に合わせて鍼灸施術をご提案する場合があります。
「鍼は初めてなので不安」
「痛そうで怖い」
という方もいらっしゃいます。
施術内容について事前にご説明し、ご希望を確認しながら進めます。
すべての方に同じ施術を行うわけではありませんので、気になることがあれば施術前にご相談ください。
施術だけでなく日常生活も一緒に見直します
首こりを繰り返している方では、施術を受ける時間よりも日常生活のほうが圧倒的に長くなります。
例えば施術後に身体が動かしやすくなっても、
翌日、
8時間パソコン
↓
昼休憩にスマートフォン
↓
帰宅中もスマートフォン
↓
自宅で2時間スマートフォン
という生活へ戻れば、再び首周辺へ負担が積み重なる可能性があります。
そのため、
- スマートフォンを見る位置
- 連続使用時間
- パソコン環境
- 仕事中の休憩
- 肩甲骨の動かし方
- ご自宅でのセルフケア
- 運動習慣
なども、お身体や生活環境に合わせてお伝えしています。
施術を受けることと、日常生活を見直すこと。
この両方を組み合わせていくことが重要です。
このような症状がある場合は医療機関へ
首の痛みや頭痛の中には、セルフケアだけで様子を見続けないほうがよいものもあります。
例えば、
- 転倒や交通事故などのあとから強い首痛がある
- 腕や手に強いしびれがある
- 手や腕へ力が入りにくい
- 歩きにくさがある
- 発熱を伴っている
- 安静にしていても強い痛みが続く
- 症状が急激に悪化している
- 突然、経験したことのない激しい頭痛が出た
- ろれつが回りにくい
- 手足の麻痺がある
- 意識状態がおかしい
といった場合です。
特に突然の激しい頭痛や神経症状がある場合には、単なる「スマホ首」「肩こり」だと自己判断せず、速やかに医療機関を受診してください。
よくある質問(FAQ)
Q1.スマホ首とは何ですか?
スマートフォンを見る際に頭が前へ出たり、下を向いた姿勢を長時間続けたりすることで起こる首周辺のお悩みを表す一般的な呼び方です。
「スマホ首」という正式な医学的診断名があるわけではありません。
Q2.スマホ首とストレートネックは同じですか?
必ずしも同じ意味ではありません。
ストレートネックは頸椎のカーブについて説明するときに使われることがあります。
一方、スマホ首はスマートフォン使用時の姿勢などに関連した首のお悩みを表現する一般的な言葉です。
Q3.ストレートネックなら首こりは改善しませんか?
ストレートネックと言われたからといって、必ず首こりが続くとは限りません。
首の症状には、パソコンやスマートフォンの使用時間、身体を動かす頻度、肩甲骨や背中の動きなど複数の要素が関係します。
画像上の形だけで判断しないことが重要です。
Q4.スマートフォンは何時間までなら大丈夫ですか?
「○時間以内なら必ず大丈夫」という基準で首こりを判断することはできません。
総使用時間だけでなく、連続して見る時間や姿勢、途中で身体を動かしているかなども重要です。
長時間連続して見続けないことを意識しましょう。
Q5.スマートフォンは目の高さで見るべきですか?
画面が低すぎると顔を大きく下へ向けることになるため、可能な範囲で少し高い位置へ持つ方法があります。
ただし、常に目の高さで持ち続けると腕や肩が疲れることもあります。
一つの姿勢へ固定しないことが大切です。
Q6.首を鳴らすと楽になるのですが、続けても大丈夫ですか?
首が自然に動いた際に音が出ることはあります。
しかし、首がつらいからといって自分で勢いよくひねり、何度も鳴らすことはおすすめしません。
特に痛みやしびれがある場合には無理に行わないでください。
Q7.首こりには首のストレッチだけで十分ですか?
首だけでなく肩、肩甲骨、背中などの動きも関係するため、首だけを強く伸ばせばよいとは限りません。
長時間座っている方では、立つ、歩く、肩を動かすなど身体全体を動かすことも大切です。
Q8.枕を変えればスマホ首は改善しますか?
枕が快適な睡眠に関係することはありますが、日中に長時間パソコンやスマートフォンを使用している場合、枕だけで首への負担をすべて解決できるとは限りません。
起きている時間の過ごし方も確認しましょう。
Q9.首こりと頭痛は関係しますか?
首こりがある方が頭の重さや頭痛を感じることはありますが、頭痛にはさまざまな原因があります。
すべてを首こりが原因だと自己判断しないことが重要です。
突然の激しい頭痛や神経症状を伴う場合には速やかに医療機関へ相談してください。
Q10.首こりでも鍼灸施術を受けられますか?
お身体の状態を確認したうえで、必要に応じて鍼灸施術をご提案しています。
初めての方には施術内容をご説明したうえで進めますので、不安な点があればご相談ください。
まとめ|「スマホをやめる」より「首を休ませる時間を増やす」
スマートフォンは、今の生活に欠かせない道具です。
仕事の連絡。
家族や友人との連絡。
ニュース。
SNS。
動画。
買い物。
地図。
さまざまな場面で使用します。
そのため、
「首が痛いならスマートフォンを使わない」
という方法だけでは現実的ではありません。
大切なのは、使い方を見直すことです。
例えば、
長時間連続して見ない。
途中で顔を上げる。
スマートフォンの位置を少し変える。
仕事中に立つ。
昼休憩に歩く。
肩や肩甲骨を動かす。
帰宅後も座りっぱなしにしない。
就寝前の使用時間を見直す。
こうした小さな工夫を積み重ねます。
特にデスクワークの方では、
パソコン8時間+スマートフォン3時間
のように、画面を見る時間そのものが非常に長くなっている場合があります。
だからこそ、
「スマートフォンを何時間使ったか」だけでなく、「画面から離れて身体を動かした時間がどれくらいあったか」
という視点を持ってみてください。
首がつらくなってから毎回揉むのではなく、つらくなる前に一度身体を動かす。
午後5時に首が重くなるなら午後4時に立つ。
通勤40分ずっとスマートフォンを見るなら、途中で一度画面を閉じる。
昼休憩60分ずっとスマートフォンを見るなら、最後の5分だけ歩く。
こうした変化であれば、現在の生活を大きく変えなくても始められます。
そしてセルフケアを続けても首こりを繰り返す場合や、以前より首を動かしにくくなっている場合には、一度身体の状態を確認することも検討してみてください。
神戸市垂水区でスマホ首・首こりのお悩みはハリココ鍼灸治療院/整体院 垂水駅前院へ
ハリココ鍼灸治療院/整体院 垂水駅前院では、首だけを見るのではなく、肩や肩甲骨、背中、胸まわりの状態、普段のデスクワーク環境やスマートフォンの使用状況なども確認し、お一人おひとりの状態に合わせた施術をご提案しています。
垂水駅前院
JR垂水駅・山陽垂水駅から徒歩約1分。
デスクワークによる首こり、スマートフォンを見たあとの首のつらさ、慢性的な肩こりなどでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
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